甘能美にあふれた世界

感性と感情に浸る時間を過ごします。

競争

小学校の社会の時間、授業内容に対して思った事や感じた事を書くプリントが毎回出てた。

良い気づきや疑問に対して先生が赤ペンで返事をしてくれる。

波線だけの子も居たけど、私はほとんど返事が書かれていた。それが嬉しくて、授業も楽しかった。

ある日、みんなが一等賞という話題が出た時。
「競い合う事で自分の実力が分かるし、人から評価されるのだから、競争は必要だと思う。」のような事を書いたら一切赤ペンが無かった。

次の授業ではまた赤ペンで返事が書いてあった。

私はその日の事を今でも忘れられない。何か悪い事を書いたのかなとか、間違った考えなのかなとか、疑問に思ったけど怒られると思ったから聞けなかった気がする。

小学校を卒業する時、その先生はそのまま真っ直ぐ育って欲しいと言った。

競い合う事はどういう事なのか、そのまま真っ直ぐとはどの私を指してるのか。
折にふと思い浮かぶ事。

最近やっとその答えに近いものを考えられる様になってきた気がする。
※あくまで今の私の考えです。

みんなが一等賞はただの優しさであり思いやりでは無い。ただの優しさは人をダメにする。
時に厳しい現実を突きつけなければ気づけ無い事は山程ある。
負けたら悔しいし、
勝ったら嬉しい、
勝負から逃げたい、
どうしても勝ちたい。

何の為に競わせるのか、何を気付かせたいのかが大切であって、「負けて可哀想」に意識を向けて欲しいのではない。

人が成長するにはたくさんの感情を知る事が大切だと思う。
指導者はその術をたくさん持っているべきなんだと思う。
感情を教えて、気持ちを次へ繋げられる人が指導者だと思う。

何を感じさせ、
考えさせたいのか。

ここがブレると意図が見えなくて、負けて可哀想なんて言い出す。

考えるべきは、意図と手段だ。
柔軟に、素直に。

自分へ言い聞かす(笑)