甘能美にあふれた世界

感性と感情に浸る時間を過ごします。

初めてしっかり絵を描いたのは花を見てだった。小学生の頃。

 

野花を描いた。

 

花には葉も茎もあって、それらを写真のようにそっこり写し描きたかった。

 

目で見る花と頭の中の花はギャップがあって、うまく描くことができなかった。

 

そのギャップを探るように描き続けて、

実態の"裏"を認識した。

 

私はその時視界が広がった気分になった。

 

 

昔おばあちゃんがなんなのか分からなかった。

うちにはおばあちゃんと呼ぶ人が3人いて、それぞれおばあちゃんが住んでいる地名プラスおばあちゃんと呼ばれていた。

 

◯◯おばあちゃんはね

△△おばあちゃんがね

◇◇おばあちゃんだけど

 

いつ気づいたかは忘れたけど、おそらく認識したのは高校くらい。

おばあちゃんは両親の親で、たいてい二組いる。うちはおばあちゃんのご兄弟がいたからおばあちゃんが何人かいたけど、正式には親戚のおばさんである。

 

それに気づいた時に、視界が広がった気分になった。いや、賢くなったような気分になった。