甘能美にあふれた世界

感性と感情に浸る時間を過ごします。

子どもに背中を押されて

いま
自分の過去を振り返ってみると
目を背けていただけなのかもしれない。
そう思える様になった。

 

 

癇癪を起こしがちな子どもと
話し合いを通じて心を寄せることができた。

今日もその子は癇癪を起こしていた。

わたしには助けを求めている様に見える。

「この感情をどうしたら良いのか分からない!
わーーーーーーー!!!」そう言葉にできていたら癇癪なんて起こさないだろうに。

物を投げ散らかしていたので、

「私の道具を投げられて悲しい」と伝えた。

子どもはそれでもいいと言った。

「悲しいから、あなたを嫌いになっちゃうかもしれないよ?」

子どもはそれでもいいと言った。

この子に子ども騙しは通じない。
だから伝える。

「じゃあおしまいだ。
あなたは先生(わたし)が嫌い、
先生(わたし)もあなたが嫌い。
嫌いばっかりの世界では何にもなくなっちゃう。
そんなの悲しいだけ」

子どもはまっすぐ見つめてくれた。
話が通じていると感じた。

「全部おしまいじゃ悲しいよ」

子どもはうなずいた

「今の気持ちを体いっぱいにして、
全部嫌いにしてしまったら
悲しいよ」

子どもはうなずいた

 

 

子ども達は時に、
気持ちの切り替えを学んでいる。

人との関わりの中でしか経験できない事を。

苦しみながら。

驚きながら。

楽しみながら。

感情に触れながら…

子ども達は気持ちの切り替えを学んでいる。

 

 

そして帰宅後、
私は自分の中にある大きな存在に対して、
子どもと同じ事をしようとした。
拒絶して放り投げようとした。

けどやめた。

「今の気持ちに流されて、
全部嫌いにしてしまったら
悲しいよ」

子どもに伝えたなら、私だってできる。

目を背けず、逃げ出さず、
きちんと伝えてみた。

恐怖を持って取り組んだけど、
拍子抜けで笑ってしまう程の安心をもらえた。

今日も子どもに背中を押されて…

❤️