いま
自分の過去を振り返ってみると
目を背けていただけなのかもしれない。
そう思える様になった。
*
癇癪を起こしがちな子どもと
話し合いを通じて心を寄せることができた。
今日もその子は癇癪を起こしていた。
わたしには助けを求めている様に見える。
「この感情をどうしたら良いのか分からない!
わーーーーーーー!!!」そう言葉にできていたら癇癪なんて起こさないだろうに。
物を投げ散らかしていたので、
「私の道具を投げられて悲しい」と伝えた。
子どもはそれでもいいと言った。
「悲しいから、あなたを嫌いになっちゃうかもしれないよ?」
子どもはそれでもいいと言った。
この子に子ども騙しは通じない。
だから伝える。
「じゃあおしまいだ。
あなたは先生(わたし)が嫌い、
先生(わたし)もあなたが嫌い。
嫌いばっかりの世界では何にもなくなっちゃう。
そんなの悲しいだけ」
子どもはまっすぐ見つめてくれた。
話が通じていると感じた。
「全部おしまいじゃ悲しいよ」
子どもはうなずいた
「今の気持ちを体いっぱいにして、
全部嫌いにしてしまったら
悲しいよ」
子どもはうなずいた
*
子ども達は時に、
気持ちの切り替えを学んでいる。
人との関わりの中でしか経験できない事を。
苦しみながら。
驚きながら。
楽しみながら。
感情に触れながら…
子ども達は気持ちの切り替えを学んでいる。
*
そして帰宅後、
私は自分の中にある大きな存在に対して、
子どもと同じ事をしようとした。
拒絶して放り投げようとした。
けどやめた。
「今の気持ちに流されて、
全部嫌いにしてしまったら
悲しいよ」
子どもに伝えたなら、私だってできる。
目を背けず、逃げ出さず、
きちんと伝えてみた。
恐怖を持って取り組んだけど、
拍子抜けで笑ってしまう程の安心をもらえた。
今日も子どもに背中を押されて…
❤️